
日本においてヘルペスが問題として注目されるようになったのは、高齢化社会に伴う患者数の増加と、性行動の活発化による若者への感染数の急増が関係しています。
まず高齢化による増加の問題ですが、ヘルペスは免疫力の低下によって発症する病気ですので、年齢が増していくにつれて免疫力の低下が起き、必然的にヘルペスの発症率も高くなってしまうという問題が背後にあります。特に帯状疱疹の場合は20~30代での発症率は2割程度であるのに対して、90代ではなんと二人に一人が発症してしまっているという統計があります。
この帯状疱疹という病気は若い時には発症しにくく、もし発症してしまったとしてもほとんどの場合軽傷で済むことが多いのですが、高齢化するにつれて発症しやすくなりまた、重症化しやすく治癒しにくいという危険があります。水ぶくれが治まっても痛みだけがいつまでも残ってしまうという帯状疱疹後神経痛という病気に変化してしまうことがあります。
そして性行動の若年齢化は単純ヘルペスの急増に大きな影響を及ぼしています。特に性器ヘルペスを発症する女性が急増しています。ある調査では高校生の女子の5人に2人が性経験があり、大学生になると4人に3人もの経験者数の増加がみられます。こうした若い人たちは性感染症に対する知識もほとんど持ち合わせておらず、危険に対する意識もありません。
恐ろしいことに先進国の中で唯一エイズの患者数が増加しているのがこの日本なのです。アメリカでは教育だけでなくコンドームの使用を促進したりワクチンの接種を推奨したりしてかなりの対策が取られていますが、それでもヘルペスに関してはあ有良い成果が上がっていないのが現状です。まして日本では性教育をどうするのかがやっと議論されている段階ですので、性感染症に伴うヘルペスの蔓延は急増し続けそうです。